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"The cosmic balance tilts…" (宇宙の均衡が乱れておる) "…And for the first time, I cannnot right it." (我に正せぬ乱れとは、初めてなり) "But what could exist that is mighty enough to thwart the will… …Of the living tribunal?" (我、リビング・トリビューナルを凌ぐ者……そは何者なるか?) マーベルコミックスに登場するキャラクター。初出は1967年の『Strange Tales #157』。 コズミック・ビーイングス(コズミック・エンティティとも)と呼ばれる、宇宙の法則を司る神々の一柱。*1 黄金の体を持つ巨神であり、公平・必然・復讐の意味を持つ三つの顔が体の上に浮かんでいる。 首に当たる部位が無く、顔は体と接続されていない。 平行宇宙を含む全マーベルユニバース内における、ありとあらゆる力と権能を持ち、宇宙の運行そのものを司る。 また、宇宙全体に影響が及ぶほどの大事件が起こった時には、その善悪を見定め、判決を下す。 それは人類などと言う卑小な一個の生命体などの善悪を遥かに超越した視野に立って裁かれるため、凡愚の理解の及ばぬ結論に至る場合もある。 例: エターニティ「サノスがインフィニティ・ガントレットで全宇宙の生命の半数を抹殺したのだが」 トリビューナル「彼は汝が統べる宇宙の主の座を欲しているだけだ。強者が弱者を駆逐するのは自然の摂理である。無罪」*2 彼の全体像を言葉で表すなら、マーベルユニバースにおいて最強最大の存在である。 『Marvel vs. DC』に登場したマーベルユニバースのそのものの化身ブラザーズは流石の彼にも止め切れなかったり、 そのブラザーズは彼が生み出した存在という事になったり、 彼に無限の力と権能を与えたワン・アバブ・オールというさらなる上位存在が登場したり、*3 そのワン・アバブ・オールの力であるハート・オブ・ザ・ユニバースの力を得たサノスには敗北したり*4と、 例外事項がいくつかあるものの、基本的に彼が負ける事は無い……と言うか、 全智全能の超宇宙規模の裁判官なので、ヒーローとヴィランの戦いには参加しないのである。 ハート・オブ・ザ・ユニバースの力には及ばないものの、インフィニティ・ガントレットより強いという話もある。 彼が出向くような事態は即ち宇宙全体を揺るがす大事件であり、何事も無く宇宙を統括できている時には紙面に出てくる機会が無く、 抑えきれない事件が勃発して初めて登場して(ヒーローコミックなので)事件の解決はヒーロー達の手に委ねられるため、 ページ冒頭にある『Marvel vs. DC』での台詞のような感じの出番が多い。 創作作品における全能の神の出番は「全能の神でもどうにもならないので主人公なんとかしてくれ」となってしまうのが常であり、 本当に全能の神が解決してしまったら「デウス・エキス・マキナ」 (ラテン語で「機械仕掛けの神」、転じて古代ローマ歌劇において終盤に登場する大掛かりな装置で釣り上げられて登場する「神」の役)、 即ち「どれだけ登場人物達が頑張っても所詮どうにもなんないので最後に凄い存在が問題全部解決してくれました」という、 作品内ではめでたしめでたしかもだが読者は読んでてつまr…腑に落ちない推奨されない話の類型になってしまうのである。 『Marvel vs. DC』ではページ冒頭の台詞に続いて、DCユニバースの超存在スペクターと共に「まさか、こんな事が……」(あり得るや……!?)と、 両世界の化身たる巨神ブラザーズの存在に驚愕するも、 ヒーロー達の対戦が終わり、敗北したDCユニバースが消滅する危機を「両世界を融合させる」という方法で回避。 さらに両世界が再分離した後にブラザーズ同士の直接対決による両世界崩壊の危機に対しても、 ブラザーズの規模から見れば遥かに小さな存在ながら全力で阻止にかかり、 両世界の守護者たる新ヒーロー・アクセス、両世界の代表たるバットマンとキャプテンアメリカがブラザーズを和解させるまで世界の維持を完遂した。 他のエピソードでは、マーベルユニバースにおける全能の力であるインフィニティ・ガントレットを守護することになったアダム・ウォーロックが、 その力を持て余し気味になってしまった時にガントレットの分割を命じたり、 さらなる全能の力であるハート・オブ・ザ・ユニバースの力をサノスが得た時には、 (数々の悪事の前例があるので)力を放棄するよう命じたものの反逆されて鎮圧に失敗したりと、 宇宙を揺るがす規模の力が発生した事件の際に登場している。 ここまでの規模のキャラクターとなると、日本の漫画のキャラで言えば『ドラゴンボール』の大神官が彼に近い存在だろうか(ワン・アバブ・オールが全王)。 『MVC3』に登場したギャラクタスが、『MVC1』の時点では「格闘家やヒーローに倒されるような存在では無いのでゲームに出すのはNG」 とされた事があったが、それは正に彼のためにある言葉であった。 MUGENにおけるリビング・トリビューナル …そんなマーベル最大のチートキャラがついにMUGENにまでやってきてしまった。マジで何故作った 製作者の欄には author ="BLAGOY/ALEXZIQ/KIMCZI/Yolomate pals/Edit~Up by DC VS MARVEL" とある通り、 多数の製作者による共作あるいは改良が何度も施されてきたキャラで、MUGEN1.0以降専用。 現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されており、DC VS MARVEL氏によって更新されたバージョンが最新版となっている。 性能に関しては設定に基づいた論外キャラとか神キャラでは無く、精々並~強ランク程度の性能である。地球の生命体相手に手加減してるってことすか? 一応LIFEは2000、ATKが140と常人よりも高く設定されてはいるが、原作から見ればゼロがいくつあっても足りない。 操作方法は『MVC』系の6ボタン仕様だが、空中強攻撃がダウンを奪えずエリアルレイブがほぼ死んでいる点には注意。 必殺技・超必殺技ではビームを放ったり、広範囲にエネルギーフィールドを発生させたりする他、 NEO-DIOのような回転蹴りやら三角跳びからの彷翔十字鳳やらといった怪しげな技も繰り出したりするが、 まずこいつが殴ったり蹴ったりする姿が凄まじい違和感なのでさしたる問題では無い。 上述の原作設定を読んで期待した人には肩透かしもいい所である。 まあ、そこまで堅い事を言い出したら異次元の邪神がたかがビームガン持ったミュータントやら対ミュータント用ロボットごときにコテンパンにのされるのはおかしいでシュと言う事にもなるので、そこは格ゲー補正と言う事で…… ギャラクタスやアポカリプスのような巨大キャラでは無く、普通の格闘家と同サイズで、 ドットはギルかユリアンを改造したものと思しい。 外見上、普通の人間と戦わせるにはサイズが明らかに合わないので、対戦相手は怪獣キャラなどが望ましいだろう。 AIはデフォルトで搭載されているが、洗練されたAIで動くヒーロー達とは戦えないだろう。 紹介動画(こちらからDL出来るものは旧版なので注意) この他にMatreroG氏による、彼をフィーチャーしたMUGEN1.0以降専用のステージ「Balance Of The Multiverse」が公開されている。 背景にいるエターニティとインフィニティ(冒頭画像のキャプションを参照)の存在感が凄いステージである。 DLは下記の動画から "We have only delayed the inevitable." (これでは、来るべき終末を先延ばしにしているだけだ) "The brothers must be reconciled… the Brothers must be will-ing to coexist…the Brothers…" (ブラザーズの考えを改め、共存を望ませねばならぬ…) 出場大会 「[大会] [リビング・トリビューナル]」をタグに含むページは1つもありません。 *1 マーベル世界の宇宙は複数の次元が存在するのだが、コズミック・ビーイングスも「宇宙ごとにワンセット」存在する。 つまりエターニティやデスやギャラクタスもそれぞれの宇宙に一体ずつ存在するのだが、 リビング・トリビューナルは多次元宇宙に一体しか存在せず、多次元宇宙全てを管理している。 *2 彼の主人である後述のワン・アバブ・オールも、サノスが全ての多次元宇宙を消してしまった際に何もしなかったくらいなので、 「何もしない」事が宇宙の法則的には最善らしい。神の視点なら、人類が動物を絶滅させたのと大差は無いし *3 マーベルユニバースの真の最強存在として名高いワン・アバブ・オール(One Above All)だが、 コズミック・ビーイングスに列する天空種族セレスティアルズのリーダー格に全く同名のキャラクターがおり、 どちらも超宇宙的存在かつ登場時は最強キャラとして現れるため滅茶苦茶紛らわしい。 なんで名前を重複させたんだマーベル編集部。 まあ、これ以前から完全に同名の別キャラクターがちょくちょく出ているので仕方ない。 参考:海外のマーベルwikiでの両「ワン・アバブ・オール」の説明(外部リンク、英語) セレスティアルズのリーダー マーベル世界の創造神 *4 ハート・オブ・ザ・ユニバースは多次元宇宙全ての造物主ワン・アバブ・オールのパワーソースなので、 そんなものを使われたら代理人に過ぎないトリビューナルが勝てないのは道理である。 では「ハート・オブ・ザ・ユニバースを手に入れたサノスとOAAがガチやったらどうなるの?」という疑問を持つ人が居るかもしれないが、 双方は造物主と被創造物の関係であり、OAAは「サノスの存在自体を無かった事に出来る」ので、これは流石に勝負にならない。
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135 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 08 04 ID WfUne3eB 午前0時。今僕はリビングのソファで身を丸めている。なぜかワンピースを着て。 今日の陽菜はどこかおかしかった。いつもならこんな仕打ちは絶対しないのに。 プリクラ云々の辺りから突然雰囲気が変わったんだっけ?いや、よく思い起こせば僕の大好き発言から空気がおかしくなっていった気がしたな。 それの何が陽菜の機嫌を損ねたのかは分からないが、怒っているのは一目瞭然だ。それもかなり。 どうすればいいか考えていたところで、あることに気がついた。 もしかして照れてしまったんじゃ? 自分から誘ってしまったことに対して羞恥心が沸き起こり、いざその場面を迎えると恥ずかしさから拒否をしてしまった。怒っているのではなく、照れからそう見えてしまっ たのでは? そうだ!そうに決まっている!・・・フフ・・・ツンデレ陽菜もやっぱりかわいいな・・・ そう考えると、再び性欲が高まってきた。 きっと陽菜だって僕から来てくれるのを待っているんだ!ここで行かないと逆に失礼だよな! 僕はリビングを出て、静かに階段を昇っていく。 だが陽菜の部屋の前まで来ると、気持ちは大きく揺らいでしまった。 もし陽菜が望んでいなかったら・・・僕はただの性犯罪者だよな・・・でも・・・うあぁぁぁ!! そんな自問自答を繰り返すこと10分、ついにドアを開けてしまった。・・・ごめんなさい。 部屋に一歩足を踏み入れると、そこには思春期を迎えた高校生には刺激の強すぎる光景が広がっていた。 僕はその主な要因に音を殺しながら近づく。 「・・・スー・・・スー・・・」 陽菜は穏やかな顔で眠っていた。そんな彼女を僕は襲うとしたのか? ・・・僕は死に値するな・・・ そう思ったが実際死ぬとなると恐いので、結局自分の顔面を殴っただけにした。 「・・・んっ・・・け・・・いた・・・」 っ!!今寝言で僕の名前を呼んだ!?く、くそっ、寝言で名前を呼ばれるだけでこれほどのダメージを受けるとは・・・!! 今さっき自分を愚弄したばっかりなのに、欲望に負けそうになる。 そうやって陽菜の寝顔をしみじみ眺めていると、思い知らされる事があった。 やっぱり僕は陽菜のことが大好きなんだ。 陽菜の寝顔を見ているだけで何もかもがどうでもよく思える。ここに来た目的さえも。 しばらくそのままでいるとベッドの上に写真立てが置いてあることに気がついた。 その中には小さい男の子と女の子が仲よさそうに手をつないでる写真が入っている。 それは正真正銘、10歳の頃の僕と陽菜。なぜこの頃の写真がこうして飾ってあるのかは分からないが、陽菜にとってはこのときが一番幸せだったのかもしれない。 もう一度陽菜の寝顔を見る。そういえば近頃考えてしまう事があるっけ。 陽菜はいつも楽しそうに過ごしているが、心の中ではどう思っているんだろう? 岡田や姉ちゃん、恭子ちゃんはもし悩みがあればすぐに聴いてあげる事が出来るし、解決だってできるかもしれない。 だが陽菜に関しては、もし何かに悩んでいたとしても理解することはできない。 くそっ!!なぜサトリの能力は大好きな人の悩みを聴いてあげる事が出来ないんだ!! 多分顔には出さないが陽菜にだって悩みはある。それを聴いてあげたい。誰よりも分かってあげたい。 けど僕には何もできなくて――― 「・・・ごめんな・・・俺、役に立たなくて・・・陽菜の悩みを聴いてあげられなくて・・・」 そう言って僕は俯いた。そうでもしないとあまりの悔しさで涙が出そうになるから。 幼馴染なのに、サトリなのに、陽菜は僕を救ってくれたのに・・・ 「・・・俺、鈍感だからさ・・・もし悩みがあるなら直接口で言ってよ・・・」 もし陽菜が僕を頼ってくれるなら、悩みを打ち明けてくれたなら、 「俺、何でもするよ。だって・・・」 僕にとって陽菜が一番大事な人だから。 頭の中で言い終えた後、ふと顔を上げると・・・陽菜と目があった。 136 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 09 10 ID WfUne3eB 自室に戻った私は反省した。 今日は楽しい日になるはずだったのに、よりにもよって私が台無しにしてしまった。 でも許せなかった。慶太が。 なんで私はこんなにも慶太が大好きなのに、慶太は私の事をもっと愛してくれないのだろう?私は慶太以外の男なんて少しも意識したことないのに、慶太は結衣ちゃんや恭子 ちゃん達と仲良くしようとするのだろう? 完全に私のエゴ。普通の人は好意を寄せてくれる人を邪険には扱わない。もちろん慶太も。 分かっている。それは分かっているが・・・それでも譲れないものがある。 冷たく接しろとは言わない。慶太にだって私以外の人間関係も必要だ。 ただ、彼女たちとは距離をもっと置いてほしい。 最近の彼女たちの好きは、世間一般のそれと大きくかけ離れているように思える。 祥姉は慶太の事を一生面倒をみると言っていた。 恭子ちゃんは慶太の家に泊まるたびにベッドに忍び込んでいる。 結衣ちゃんは私に対して殺意に近い感情を抱いている。 このまま放置すればこれらの感情は収まるのか?否、収まるどころか加速するに違いない。 理由は三人の好きな人が慶太だから。 慶太の良さは単に心が読めるだけではない。もちろんそれも理由の一つに入るが、一番はその包容力だ。 恭子ちゃんは当てはまらないかもしれないが、祥姉や結衣ちゃんは何度も醜い面を慶太に見せている。普通あれだけ見せられると自然に距離をおくものだが、慶太は違う。醜 い面を魅せても決して離れていかない。 アイツは心から人を憎んだり、嫌ったりしたことがないのだ。 それに良く悩んだりもするが・・・決めるときは決める男だ。 おそらくあの三人も慶太の本当の良さを本能的に察知している。だから絶対にあきらめたりなんかしない。 じゃあどうすればいいの? 一番の解決法は私が慶太と本物のカップルになること。 でも付き合ってから私が先天性のサトリだと気付かれたら?慶太はそれでも離れていかない・・・と本当に言い切れる? もしそうなったら今の状態でも生きていけないと思う。それが恋人という幸せな状態の時に起きたら・・・考えただけで身の毛がよだつ。 でもそれ以外に三人を慶太から遠ざけるすべを思いつかない。 ふとベッドの上に置かれていた写真立てが目に入る。 私にとって一番の思い出。一番幸せだった時間。 あの頃に戻れないのかな?私が慶太の心を、慶太が私の心をそれぞれ独占していた頃に。 やっぱり転校したのがいけなかったのかな?そのせいで慶太の心が私から離れていったのかな? 慶太は私のことが好き。でもそれだけじゃ足りない。 いっそ私なしでは生きていけないようになってほしい。今の私のように・・・ 悶々とした思いを抱えながら眠りに就いた。 「・・・俺、鈍感だからさ・・・もし悩みがあるなら直接口で言ってよ・・・」 突然、私の耳に慶太の切実な声が聞こえてきた。何?夢? (もし陽菜が俺を頼ってくれるなら、悩みを打ち明けてくれたなら) 「俺、何でもするよ」 いや夢じゃない。頭に直接響いてくるこの感覚は夢なんかじゃない、現実だ。 私はそっと目を開ける。目の前にはなぜか俯いている慶太がいた。 「だって・・・」 (俺にとって陽菜が一番大事な人だから) 驚いた。目が覚めて早々、慶太に告白されてしまった。 そのまま慶太を眺めていると、頭をあげた慶太と目があった。 137 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 09 43 ID WfUne3eB 「う、うわぁあああああああああぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 寝ているとばかり思っていた僕は純粋に驚いてしまった。今が深夜だという事も忘れて。 「い、一体いつから・・・」 起きていたの!?と言おうとして、それよりももっと大事なことに気がついた。 僕は無断で陽菜の部屋に侵入している。それも顔をこんなに近づけて。 完全に陽菜は僕が襲いに来たと思うだろう。いや、間違ってはいないんだけど・・・ 「ち、違うんだ陽菜!ぼ、僕は何もしていないよ!」 最悪だ。自業自得だが絶対に嫌われる。大好きな人から強姦魔と思われたに違いない。 「・・・クスッ、僕?慶太って自分の事、僕って言ってたっけ?」 だが陽菜は僕がここにいる事には一切触れず、僕と言ったことに対してだけを訊ねてきた。 「あ、・・・いや、言ってません・・・俺って言ってました・・・」 なんでこんな会話をしているんだろう?陽菜は僕がここにいる事をなんとも思わないのか? 陽菜はこの話はおしまいとばかりに僕から視線をそらし、ベッドの上にあった写真を手に取った。 「・・・ねえ慶太・・・この写真覚えている?」 なぜかは分からないが今の陽菜は怒っていないように思えた。それどころか嬉しそうに見える。 「・・・10歳のころの写真だな。確か僕の引きこもりが治ってすぐのときだっけ・・・」 この写真を撮るとき陽菜に記念だと言われた覚えがある。 「そう、あの頃に撮った記念写真・・・何の記念だか分かる?」 まるで子供になぞなぞをだしている母親みたいだ。 「・・・僕の引きこもりが治った記念?」 「ブブー!それも少しはあるかもしれないけど、私の考えていたこととは違いますー!」 じゃあ何だろう?僕からしてみれば初めて好きな人ができた記念なんだけどな・・・ 「・・・ごめん、ギブ。答えは何?」 「秘密~!」 ここまで引っ張っておいて秘密!?逆にものすごく気になるんですけど! 「・・・やっと慶太が元気になってくれた~!そんなに落ち込むくらいならなんで私の部屋に来たのよ~」 突然陽菜はそう言って笑いだした。 ・・・やっぱり陽菜は僕が部屋に入ってきたことに疑問を抱いていたんだ。でも、それよりも、僕が落ち込んでいたことの方が陽菜にとっては重要だったんだ。 「ごめん、陽菜!実は陽菜のベッドに忍び込もうと考えてこの部屋に入りました!煮るなり焼くなり好きにして下さいっっ!!」 僕は地面に土下座をして洗いざらい告白した。 陽菜は自分よりも僕の事を一番に考えてくれたのに、僕は陽菜よりも自分の事を一番に考えてしまった。 そのことを思うと自分が陽菜と一緒にいてはいけない気がする。 「もう顔も見たくないと思ってるなら・・・消えます。今すぐ消えますから」 「・・・ワンピースを着て?」 「え?」 「そんな格好でこんな時間にうろついたら警察に捕まっちゃうよ?」 警察に捕まるか・・・そうだよな、僕は未遂とはいえ犯罪を犯そうとしたんだもんな。 「陽菜が望むなら俺は―――」 「・・・もし、本当に私の元から姿を消したら・・・怒るから」 驚いて頭をあげると、そこには静かに怒っている陽菜の顔があった。 「怒って絶対慶太を見つける。そしてもう私の元からいなくならないように手足を切断してやる」 陽菜の言った冗談が僕の心に深く刺さる。 「でも・・・俺は陽菜の事を傷つけてしまって・・・」 「私は傷ついてなんかないよ。だって・・・」 陽菜が大きく息を吸った。 「私、慶太のこと好きだから」 138 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 10 32 ID WfUne3eB 「う、うわぁあああああああああぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 慶太が私が起きていたことに驚いて大声を出した。 「い、一体いつから・・・」 その言葉を最後に慶太が焦り始めた。どうやら私の部屋に無断で入ってきたことで罪悪感を感じたらしい。 「ち、違うんだ陽菜!ぼ、僕は何もしていないよ!」 目が覚めてから慶太が目の前にいたことと、突然の告白によってぼーっとしていた私はようやく我に返った。 慶太が本気で怯えている。私に嫌われることを。 それなら私はゆっくりと慶太の恐怖心を取り除いてあげるだけ。 「・・・クスッ、僕?慶太って自分の事僕って言ってたっけ?」 「あ、・・・いや、言ってません・・・俺って言ってました・・・」 まずは関係のない話をして、慶太がこの部屋に入ってきたことを気にしていないと暗に伝える。 「・・・ねえ慶太・・・この写真覚えている?」 そして次は思い出話。思い出を語り合う事で自然と気持ちが落ち着いていくはずだ。 「10歳のころの写真だな。確か僕の引きこもりが治ってすぐのときだっけ・・・」 懐かしそうな目を向ける慶太に対して少し意地悪な質問をする。 「そう、あの頃に撮った記念写真・・・何の記念だか分かる?」 鈍感な慶太の事だ、分かるわけがない。いや、この場合敏感な人でも分からないか。 「・・・僕の引きこもりが治った記念?」 「ブブー!それも少しはあるかもしれないけど、私の考えていたこととは違いますー!」 (僕からしてみれば初めて好きな人ができた記念なんだけどな・・・) 50点かな。正解は私と慶太が両想いになった記念。 「・・・ごめん、ギブ。答えは何?」 「秘密~!」 (ここまで引っ張っておいて秘密!?逆にものすごく気になるんですけど!) 慶太がいつもらしさを取り戻した。 やっぱり私達の相性は完璧だ。こうやってすぐにお互いを元気づける事が出来るんだから。さっきの慶太の告白だって、私の今日感じた嫌な気分を全部消し飛ばしてくれたか らね。 「・・・やっと慶太が元気になってくれた~!そんなに落ち込むくらいならなんで私の部屋に来たのよ~」 「ごめん、陽菜!実は陽菜のベッドに忍び込もうと考えてこの部屋に入りました!煮るなり焼くなり好きにして下さいっっ!!」 今日は何という日だろう。私の些細な冗談メールからここまで幸せな気分を味わえるなんて。 だが私の気持ちとは裏腹に慶太が衝撃的な発言をした。 「もう顔も見たくないと思ってるなら・・・消えます。今すぐ消えますから」 ・・・は~・・・いいかげんにしてよね。慶太が消える?冗談じゃない。 「そんな格好でこんな時間にうろついたら警察に捕まっちゃうよ?」 「陽菜が望むなら僕は―――」 この一言で私の中の何かが切れた。 「・・・もし、本当に私の元から姿を消したら・・・怒るから」 慶太に対してここまでの怒りを感じたのは初めてだ。 「怒って絶対慶太を見つける。そしてもう私の元からいなくならないように手足を切断してやる」 冗談なんかじゃない。もし慶太が私の前から姿を消したら確実にそうする。だって今でもそうしたいくらいなんだから・・・ 「でも・・・俺は陽菜の事を傷つけてしまって・・・」 「私は傷ついてなんかないよ。だって・・・」 私は怒りで思考回路が鈍っていたのだろう。 「私、慶太のこと好きだから」 絶対に言わないはずだった言葉を口にしてしまったのだから。 139 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 11 27 ID WfUne3eB 「私、慶太のこと好きだから」 陽菜はそう告げた。はっきりとそう告げた。 ・・・え? 「・・・幼馴染として。慶太と友達になれて私は本当に幸せだよ」 幼馴染として・・・友達になれて・・・。そうだよな、陽菜が僕の事を異性として好きになるはずなんかないか。 それでも、今はショックより嬉しい気持ちの方が大きかった。 「本当に?俺と幼馴染になれて本当に良かったと思っている?」 「まぁロリコンでシスコンで変態さんだけど・・・」 うっ!なんでそんなにしつこいんですか!? 「本当に良かったって思ってるよ」 そう言って陽菜が微笑んだ。ビックリするほどかわいらしく。 以前恭子ちゃんが僕の事をズルイと言っていたが陽菜に比べたらかわいいものだ。 今の陽菜は本当にズルイ。 そんな顔をされるとまた理性に歯止めが利かなくなるじゃないか。 「ありがと。・・・俺、もうリビングに戻るよ」 ここに少しでもいたら僕はどうなってしまうかわからない。一刻も早く退散しないと。 そう思い腰を上げ部屋から出ていこうとした僕に対して、陽菜が驚くべき発言をした。 「たまにはさ・・・昔みたいに一緒に寝よっか?」 「な、なんですとー!?」 「ただし、一緒に寝るだけね~」 小悪魔的に笑う陽菜。陽菜は一体何を考えているんだ? 「久しぶりに慶太と二人っきりで話をしても罰は当たらないでしょ?」 は~、どうやら僕は陽菜には逆らえない運命なんだろうな。 「・・・どうなっても知らないからな」 「大丈夫だよ!何て言ったって慶太君は紳士だからね~♪」 僕は踵を返し陽菜の布団に入った。 入ったはいいが・・・緊張のあまり何を話せばいいのかわからない。 「わ、わ~・・・あの頃と違ってなんだかき、緊張するね~?」 頼む!そんなかわいらしく僕に話しかけないでくれ! 「け、慶太?さっきから黙って・・・な、何とか言ってよ~!」 陽菜が僕を揺すってくる。本当にこれ以上はマズい。緊張が欲望に変わりそうだ。 「せめてこっちを向いて―――」 「うわぁぁぁああああぁぁ!!!」 僕は叫ぶと同時に陽菜の方を振り返り、そのまま彼女を抱きしめてしまった。 「け、慶太っっ!?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」 けど言葉とは裏腹に陽菜を抱きしめる手は強くなる一方。 やっぱり僕には無理だ!好きな子と同じベッドに入って何もしないなんて僕にはできない! 「・・・苦しいよ、慶太」 「うわぁぁぁああぁ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」 陽菜の言葉で我に帰った僕は抱きしめていた手を離した。が、今度は逆の立場になってしまった。 「あんまり強く抱きしめられると痛いよ・・・これくらいの強さで抱きしめて・・・」 陽菜が僕に抱きついてきた。顔を胸にうずめながら。 僕はその要望に言葉ではなく行動で返答した。 ・・・ギュッ・・・ そうして僕たちは無言のまま一晩中抱きしめあった。 140 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 12 07 ID WfUne3eB 「私、慶太のこと好きだから」 声に出してから自分の発言の迂闊さに気付いた。 私は何を言っているんだ?早く訂正しないと。 「・・・幼馴染として。慶太と友達になれて私は本当に幸せだよ」 訂正はしたがこれはこれで本音だ。 「本当に?俺と幼馴染になれて本当に良かったと思っている?」 最初は思っていなかった。なんでコイツがって・・・でもね?今なら言える。都合がいかもしれないけど、今ならはっきりとこう言える、 「本当に良かったって思ってるよ」 そう告げると自分が心から笑えた気がした。 告白するつもりはないけど、少しは慶太にも知っておいてほしかった。私も慶太の事が好きだってことを。 「ありがと。・・・俺、もうリビング戻るよ」 慶太は私に嫌われないため・・・ううん、私の気持ちを考えて部屋から出ていこうとしている。 でもそんなのは嫌だ。 「たまにはさ・・・昔みたいに一緒に寝よっか?」 「な、なんですとー!?」 「ただし、一緒に寝るだけね~」 私は大丈夫だよ。それにこうやってお互いが近づいた方が全ていい方向に向かう気がする。 「久しぶりに慶太と二人っきりで話をしても罰は当たらないでしょ?」 「・・・どうなっても知らないからな」 そういって慶太が私の布団に入ってきた。 ・・・覚悟はしていた。この家に慶太が来たときから。でも・・・いざ同じ布団に入ると緊張してしまう。 「わ、わ~・・・あの頃と違ってなんだかき、緊張するね~?」 何を言ってるんだ私は!いつものように冷静にならないとだめじゃない! どうやら慶太も緊張しているらしく、反対の方向を向いたまま一言もしゃべってくれない。 そのことが緊張よりも不安を加速させる。 「け、慶太?さっきから黙って・・・な、何とか言ってよ~!」 今の私は集中力が皆無のためか、慶太の心の声がまったく聴こえない。 どうしよう・・・私の事浅ましい女って思ったのかな・・・? あまりの不安におもわず慶太の肩を揺する。 「せめてこっちを向いて―――」 「うわぁぁぁああああぁぁ!!!」 私がこっちを向いてと言った矢先、急に慶太がこちらに振り返り、そのまま私を抱きしめた。 「け、慶太っっ!?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」 何があったのか私は理解できなかった。ただ目の前に慶太の胸があることを除いて。 「・・・苦しいよ、慶太」 「うわぁぁぁああぁ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」 慶太が離れる。その時はっきりと気付いた。今慶太が私を抱きしめていたという事を。 初めて受けた慶太の抱擁は悪い意味で私の想像していたものと違っていた。だけど・・・ 「あんまり強く抱きしめられると痛いよ・・・これくらいの強さで抱きしめて・・・」 慶太のぬくもりが消えたことはもっと嫌だった。 そんな私の要望に慶太は行動で示してくれた。 ・・・ギュッ・・・ さっきとは違いとても優しくて、けれど絶対に離れないという気持ちが伝わってきて・・・ 今は慶太との抱擁が想像していたものよりもいいものだと感じられた。 141 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 15 20 ID WfUne3eB 次の日、目が覚めると陽菜はすでにベッドにはいなかった。 そうすると今までの出来事が全部夢だったように思えるが、ここが陽菜の部屋で今僕がいるのは陽菜のベッドに間違いない。 となると昨晩の出来事はやっぱり本物なのだろう。 「・・・陽菜は下かな?」 ベッドから抜け出した僕は部屋を出てリビングに向かった。 そこでは目的の人物が朝ごはんを作っている最中だった。 「あ、起きたの?ちょっと待ってて、もうすぐできるから♪」 楽しそうに朝ごはんの準備をしている姿も、昨日の抱き合って眠ったことも、きっと一人暮らしのさびしさ故の行動なのだろう。 陽菜にさびしい思いはさせたくないな。 そう思うと僕の口が勝手に動いた。 「これからなんだけど・・・時々、陽菜の家に遊びに行ってもいい?」 僕が純粋に行きたいってのもあるけど、僕がこの家にいる事で少しでも陽菜が楽しいと感じてくれるならそうしたい。 陽菜は僕の意見に一瞬驚いた顔をしてから、 「・・・たまには私の気持ちにも気付いてくれるんだ♪」 嬉しそうにそう言った。 「・・・たまにはってひどいな。僕はこれでも鋭い方なんだぞ?」 陽菜以外に対しては、だけど。 「ふ~ん・・・そうなんだ?」 陽菜が何やらニヤニヤしている。こんな顔の時は大抵いたずらを考えているときだ。 「それなら・・・私の好きな人が誰だかわかる?」 な、何ーーーーーーーっっ!!よ、陽菜は好きな人がいたのかっっっっ!!!!! 「マ、マジで・・・?マジで好きな人がいるの・・・か・・・?」 よ、よく考えるんだ早川慶太!陽菜のそばにいる人で、かつイケメンと言えば・・・ 「ま、まさか大和か!?」 く、くっそー!!殺してやる!!親友でいい奴だけど殺してやる~!! 「ブブー!違います~。ほらーやっぱりたまにしか私の気持ちなんて分からないじゃない」 じゃあ誰だ!?山田!?太郎君!?それとも・・・ 「ま、まさか俺!?」 「・・・慶太ってたまに自信過剰の時があるよね?」 ・・・え?今の発言って・・・え?まさか僕ってばフラれちゃったとか・・・? 「なにその顔~、本当に自分だと思っていたの?」 ・・・えっと、どうしよっか?とりあえずどこかの屋上に行こうかな?あ、そうだ!今すぐ姉ちゃんにブスって10回言おう! 「ヒントは最近よく遊ぶ人かな~?」 訂正、太郎君と山田君をピーした後に屋上に行こう・・・ってまさか女の子達――― 「・・・一応言っとくけど私が好きな人は男の人だからね?」 わ~!!そんなに何度も好きな人がいるって言わないでよー!!僕の心臓が止まっちゃったらどうすんの!? 「ハイ、この話はおしまいね!」 そう言って陽菜が強引に話を打ち切った。まだ肝心の誰かを聞いてないのに。 でも陽菜が楽しそうで良かった・・・んだよ・・・そう思えよ、僕・・・ 「ほら、早く座ってよ!朝ごはんができたんだから」 「あ・・・うん・・・」 陽菜の作った朝ごはんを食べる二人。まるで僕たちは新婚みたいだ。いっその事このまま一気に――― 「あ~・・・今頃太郎君は何を食べてるのかな~・・・(クスッ)」 うおおおおおおおおおおおおおぉっぉぉぉぉぉぉぉ!!太郎のくそ野郎、ぶっ殺してやるぅぅぅぅぅうううぅぅぅ!!!!! 僕はせっかくの陽菜の手料理を味あわずに食べてしまった。 142 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 16 04 ID WfUne3eB 目が覚めると隣で慶太が寝ていた。 「・・・そっか、昨日慶太と抱き合ったまま寝たんだっけ・・・」 慶太の寝顔を見る。ぐっすりと気持ち良さそうに眠っている。 いつもこんな風に眠っているのかな?それとも私と一緒に寝たからこんな顔をしているのかな? 後者だったら嬉しいな、と思いながらベッドからでる。 そのまま部屋から出ようとしたところで、あることを思いついた。 ・・・慶太と結衣ちゃんは見せかけだけのカップルなんだし別にいいよね? そう思い、もう一度慶太に近づく。 ファーストキスが私で嬉しいでしょ?ちなみに私は慶太が初めてでうれしいよ。 ゆっくりと顔を近づけていき――― ・・・チュッ・・・ 「・・・えへへ~♪初彼女はとられちゃったけど、初チューは私だもんね~!」 そう言って私は部屋からでた。 「あ、起きたの?ちょっと待ってて、もうすぐできるから♪」 慶太が起きてきた。う~ん、やっぱり寝起きの慶太もかわいいな~。ワンピース姿がシュールだけど・・・ 朝からいいものが見れた私は料理を作る腕に力が入る。 ・・・でも今日だけなんだよね・・・慶太がこの家に居てくれる日は・・・ 私が一人で落ち込み始めたとき、思わぬ言葉が慶太の口から発せられた。 「これからなんだけど・・・時々、陽菜の家に遊びに行ってもいい?」 驚きのあまり思わず手を止めて慶太の方を見る。 慶太が私の気持ちを理解してくれた。私がずっと願っていたことを慶太が叶えてあげると言った。 「・・・たまには私の気持ちにも気付いてくれるんだ♪」 たった一言で人間はこんなにも気分が高揚するものなのか。 「・・・たまにはってひどいな。僕はこれでも鋭い方なんだぞ?」 「ふ~ん・・・そうなんだ?」 嬉しいな・・・楽しいな・・・やっぱり慶太の事を好きになって正解だったな・・・ 「それなら・・・私の好きな人が誰だか分かる?」 結衣ちゃんに対して本気になろうと思ったけどやめよう・・・ 「マ、マジで・・・?マジで好きな人がいるの・・・か・・・?」 それよりももっと慶太と仲良くなろう・・・もっと慶太と一緒にいるようにしよう・・・ 「ま、まさか大和か!?」 「ブブー!違います~。ほらーやっぱりたまにしか私の気持ちなんて分からないじゃない」 恭子ちゃんや祥姉に対しても攻撃はやめよう・・・もっと仲良くするようにしよう・・・ 「ほら、早く座ってよ!朝ごはんができたんだから」 「あ~・・・今頃太郎君は何を食べてるのかな~・・・(クスッ)」 (うおおおおおおおおおおおおおぉっぉぉぉぉぉぉぉ!!太郎のくそ野郎、ぶっ殺してやるぅぅぅぅぅうううぅぅぅ!!!!!) そうすればもっと楽しくなるよね?もっと好きになってくれるよね?もっと幸せだって思えるよね? 私は自分の将来が明るくなっていく気がした。 143 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 20 10 ID WfUne3eB この日、学校が終わって(太郎君に嫌がらせをして)から例の教授のところに向かった。 その道中、今日一日何か忘れている気がしたが、それが何なのかは結局思い出せなかった。 病院に着き教授の部屋に入ると、いきなり誰かが僕に飛びついてきた。 「も~慶太君ったら困ったときにしか来てくれないんだから!」 「すいません・・・ってか抱きつかないでください。誰かに見られたらどうするんですか」 「その時は・・・結婚?」 ちなみに抱きついてきた人物こそが今日会いに来た野村奈緒教授だ。20代で教授になった天才で、今年で30になる女性。独身。 「・・・ねぇ慶太君、今ものすごく失礼なこと考えなかった?」 「いえ、何も。それより本題に入ってもよろしいですか?」 「その前に結婚について答えてよ~!」 先生の発言を完璧に無視した僕は強引に話を聞いてもらった。 「・・・というわけなんですが。何が原因なんですかね?」 真剣な表情で悩む先生。 「サトリ能力が不安定・・・か・・・う~ん、難しいな~」 (ちぇっー!!私に愛の告白でもしに来たのかと思ったのにつまんな~い!!) 全然真剣に考えてくれなかった。 「・・・先生は僕がサトリだってことをお忘れではないですよね?」 「え?・・・っっ!?オ、オホホホホホ///」 ゴホン、と咳払いを一つした後先生が語り始めた。 「正直言って分からないわ。サトリに関してはあなた以外で実験をしたことがないからね」 「そうですか。お時間を取らせてしまいすいませんでした。ではこれで」 「いや~ん、冷たいな~!まだ話は終わってないのよ~!」 先生はもうすぐ三十路ですよね?言葉使い、直した方がいいですよ? でも恐ろしくてそんなことは口が裂けても言えなかった。 「実は12月5日に世界規模の学会があるんだけど、そこである教授がサトリについて何か重大な発表をするって噂があるのよね~」 「っ!ぼ、僕もそれに連れて行っていただけませんか!?」 「でもそれって一般の人は立ち入り禁止なんだけどな~。それにせいぜい私とその助手一名くらいしか行けないんだよな~」 「・・・」 「あと他の教授や知人、私のところの准教授とかにもぜひ私を連れて行って下さいって言われてるのよね~」 「・・・僕は一体何をすればよろしいんでしょうか?」 多分ものすごい要求を突きつけるんだろうな・・・ 「別に何もしなくてもいいよ?慶太君が行きたいっていうのなら慶太君を連れて行ってあげる。もちろん、旅費も私持ちで♪」 すごい。破格の条件だ。でも何か裏が・・・ってあれ?旅費? 「あ、あの・・・会場は遠いのですか?」 「場所はニューヨークだよ?それにこの学会は3日あって全部の教授の発表を聞きたいから、少なくとも5日以上の旅行だね♪」 5日!?5日も先生と二人っきり!? 「どうするの?行くの?行かないの?」 先生は僕が絶対に断れないと自信に満ちた顔をしている。悔しいけど・・・その通りです・・・ 「ぜひお伴させてもらえないでしょうか?」 「いやったー!!慶太君と二人っきりで海外旅行だ!!」 ・・・みんなには黙っといた方がいいよな、うん。 「それでは失礼しました」 どこか妄想の世界に入り込んだ先生を置いて僕は部屋を出た。 しかしこの後、僕はなぜこんなにも大事なことを忘れていたのかと後悔する羽目になる。 病院を出てから一本の電話が鳴った。相手は・・・恭子ちゃんだ。 電話に出た僕は衝撃を受けた。一つはそれが恭子ちゃんのお父さんからだったこと。そして、 「恭子が・・・また例の病気を再発させてしまった・・・」 この瞬間から僕の人生の歯車が大きく狂い始めた。 144 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 21 13 ID WfUne3eB この日、学校が終わってからお金を下ろすため、私は銀行に向かった。 その途中、私は両親の事を考えていた。 私の事を思ってお金を入れてくれるのか、はたまた私を怒らせたくない一心でお金を入れているのかは知らないが、遠く離れたところにいても私の事を考えてくれているんだ な・・・ そう思うと今まで嫌いと思っていた両親が少しだけ好きになれた気がした。 そうだ、今度私から電話をかけてみよう!お父さんもお母さんも喜んでくれるかな? だが期待は銀行に着いた途端に裏切られることとなった。 預金残高・・・・・・・・960,000。 あれ?なにこの数字? 私は一ヶ月の生活費代として4万円を下ろした。そしてこの口座は私が一人暮らしを始めたときに作ったものだ。 それなのに・・・なんで口座に96万も残っているの? 私の家はこんな馬鹿げたお金を送ってくるほど裕福ではない。 分かっている。なんで急にこんな大金を手に入れる事が出来たのか。でも・・・絶対に認めたくなんかない。 私はそれを確かめるために自宅に急いだ。 自宅に着いた私は家中をひっくり返した。 机やタンスはもちろん、お風呂やトイレまで。 しかし何も出てこなかった。 やっぱり私の思い過ごしだ・・・きっと宝くじでも当たったとか、そんなところなんだ・・・ 少し落ち着いてベッドに座り込むと、一つだけ、まだ探していなかったものが目に入った。 いや・・・まさかね・・・? だがこれ以上条件に当てはまるものはない。普通より少し大きめの写真立て。しかもこれは何処に行くにしても私が肌身離さず持ち歩いていたものだ。多分この先どんなこと があろうと失くしたり捨てたりしない物。 そしてなにより・・・このことを両親は知っている。 私はおそるおそる写真立てに手を伸ばす。 お願い!何も出てこないで! 写真立ての裏側についている簡易なロックを外す。そして下敷き板を取り出してよく見ると――― 「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」 そのまま『それ』が埋め込まれていた下敷き板を地面にたたきつけて、思いっきり踏みつける。何度も何度も。 「くそっ、くそっ、くそっっ!!」 何度も踏みつける内に『それ』は小さな音を立てて壊れた。 「・・・はぁ・・・はぁ・・・」 壊れた『それ』を見ていると、私の気持ちが無意識に口からこぼれ始めた。 「・・・何でよ・・・何で私ばっかりがこんな目にあわないといけないのよぉぉ!!」 ひどい・・・確かに私だってお父さんやお母さんにひどいことを言ったと思う・・・だけど・・・ 「・・・これってあんまりじゃないの?・・・なんで自分の娘を売ったのよぉぉぉおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」 私はその場で泣き崩れた。 少しだけ両親の事を好きになった矢先にこれだ。 この時・・・私の心は完全に壊れてしまった。 「・・・ヒック・・・きっと罰が当たったんだ・・・私が浮気をしたから・・・」 結衣ちゃん達を好きになろうと思ったこと。両親を少しでも好きになってしまったこと。慶太以外の人を好きに・・・ 「・・・慶太だけ・・・慶太だけを好きにならないと・・・そうだ、慶太のお母さんも諦めないと・・・」 慶太以外は好きになってはいけない。それどころか・・・敵だ。所詮は普通の人間なのだから。 「・・・ごめんね慶太・・・きっと慶太に『も』迷惑がかかると思うけど・・・許してくれるよね・・・」 慶太なら私の気持ちを分かってくれる。だって・・・ 慶太も私と同じサトリなんだから
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赤い色は親衛隊仕様 多目的機フレマキリ Multi-Purpose Plane Flemakili 基本情報 種別 多目的機 設計 ニンニンケプ工作場 所属 ワリウネクル諸島連合 製造 X機 世代 第二紀 性能諸元 機関 F級浮遊機関 機関最大出力 最高速度 160km/h 航続距離 XXgaias 固定武装 3.7fin機関砲 外部兵装 12fin対艦砲 1門 乗員 3-16名 - 概要 特徴的な複翼と機首の回転窓が特徴の多目的軍用機です。 積載力と高属性に優れる利点を活かして輸送と哨戒に従事しています。 対艦仕様の重フレマキリは斜砲として12fin対艦砲を装備し、後述のカンナカムイ級駆逐艦と共同して戦闘にあたります。 前から見るとアンバランスなくびれたシルエット。もともとは小型水上艇として開発されたようですが、コレ絶対後から仕様変更されたパターンだ… + Description Description must be less than 300 words - 兵装 ADJUSTMENT + Armament ADJUSTMENT
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554 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 20 03 ID DUthe+ZN 「占い?」 「そ!良く当たるって有名なんだよ!だから一緒にいこうよ~!」 休み時間に岡田と談笑をしていたら、そんな話をされた。 僕は占いなんて信じるたちではないが、やはり岡田も女の子、そういうのが好きらしい。 「でもそれなら友達と行った方がよくないか?」 やっぱり占いなんか信じていない僕と行っても岡田は楽しめないだろう。 そう思って聞いたのに、岡田は怒り始めた。 「・・・私とは行きたくないっていうわけ・・・ふ~ん・・・彼女にそう言う事言うんだ・・・ふ~ん」 (このバカ慶太!!慶太と行きたいからこうして話したんじゃない!!) 岡田の言うとおり。一緒に行きたくもない奴にこんな話は普通持ちかけない。 あとできれば彼女ってあんまり強調しないで頂けます?陽菜さんに聞かれると色々と面倒なので。 「・・・ぜひ一緒に行きませんか、岡田さん」 「岡田さん?」 (結衣でしょ!!) 「・・・結衣さん」 「しょうがないな~」 (やばい・・・慶太をいじめるのクセになりそう・・・) ヤバイだと!?それはこっちのセリフだ!! 岡田の言動が日に日に姉ちゃん化している。姉ちゃんが二人なんて僕の心が持たない。 こうなったら最近のお勧めリフレッシュ法をするか・・・ 僕はある人物にメールを送った。 [俺のこと・・・好き?] メールは必ず1分以内に返ってくる。今回もだ。 [だだ大好きです!] く~、これだよこれ!!このかわいらしさ!!この純粋さ!!やっぱ俺の女神は最高だぜ!! 「・・・誰とメールしてるの?」 (まさか他の女!?浮気!?) フッ、そう来るのは予想済みだよ岡田さん。 「友達だよ。彼女とラブラブしやがって許さんとかなんとか」 「ち、ちょっと!私たちはあくまで仮の関係でラ、ラブラブとかはないからね!!」 (慶太の彼女・・・慶太とラブラブ・・・ってキャ~キャ~キャ~!!!) 案の定、岡田は僕の言葉にほほを赤らめ、なにやら妄想の世界に入って行った。 これでよし・・・のはず。 でもなぜだろう?なんだか僕が最低の男に近づいている気がするぞ? 「とにかく、今度の日曜でいいか?」 「OK~!日曜の10時に私の家に迎えに来てね」 占い屋は岡田の家とは反対方向だった。それなのになぜ僕が岡田の家に? 「何?なんか文句あるの?」 「いえ、滅相もございません」 こうして今度の日曜日岡田と初デートに行くことになった。 555 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 20 50 ID DUthe+ZN デート前日、土曜の夜。この日は恭子ちゃんが家に泊りに来る日だった。 恭子ちゃんは家に来るとすぐにかわいいエプロンをつけ、必死にカレーを作りはじめた。 どうやらお世話になるお礼らしい。 「絶対においしいカレーを作るから・・・待っててね///」 そんな恭子ちゃんの様子を見ると、ここが桃源郷のように思えてくる。 しかし・・・絶対に振り返ってはいけない。振り返ると現実に引き戻されるからだ。 「あらあら慶太ったら、モテるのね~」 お母様、冗談でも今はそのようなことを言わないで頂けます? 「ケッ!!カレーくらいウチでもできるっつーの!」 あれをカレーと呼ぶなんて、あなたの言うカレーの定義が知りたいですね。 「かわいいな~恭子ちゃんは。男の子が見たら襲いたくなるかわいさだよね、慶太?」 う、う~んどうでしょうね?す、少なくとも僕は思いませんよ? そう、今僕の背後には3人の女性がいるのだ。 前と後ろで違う世界。まさに僕がいるのは三途の川だな。 「できたっ!!」 どうやらカレーが完成したようだ。ん~、見た目といい、香りといい、まさしくカレーだな!! 「いただきま~す」 一口食べる。うまい。ものすごくおいしい。 (く、くそっ・・・ウチのよりうまいかも・・・) 確実にあなたのよりおいしいです。というか比べるほうが失礼ですよ。 「ど・・・どうですか・・・?お、お兄ちゃん・・・?」 ちなみに恭子ちゃんは僕の家に泊まるときだけお兄ちゃんと呼んできます。 「ものすごくおいしいよ。毎日食べたいくらい」 「そういえば・・・お前たしか先週ウチがカレー作ったとき、実はカレーが苦手って言ってなかったっけ?」 「・・・」 「え!?そうなのお兄ちゃん!?・・・ごめんなさい、苦手なもの作ってしまって・・・」 「っ!!」 なんだこの新しい地獄は!僕は一体なんて答えたらいいんだ!? 僕がだんまりを続けていると陽菜が話しかけてきた。 「ところで・・・今週の日曜暇?」 ん?ま、まさかデートの誘い!? 「ど、どうして?」 「久しぶりに慶太と遊びたいと思ってさ~」 き、きたー!!僕の時代が来たっーーー!!!暇さ!!とっても暇さ・・・ん? 「・・・ごめん、その日は先約があって・・・」 なんてタイミングの悪さだ・・・うらむぜ神様・・・ 「先約?何の用事なの?」 うっ・・・岡田とデートなんて言えないしな――― 僕がそう考えたとき陽菜が豹変した。 「何処にっ!!どこに行くの慶太っ!!早く言いなさいっっ!!」 陽菜の変貌ぶりにみんなが唖然とした。いつも冷静な陽菜がこんなに慌てるなんて。 「どこって・・・」 占い屋なんていったら確実にデートだと思われるだろうし・・・ 「・・・あ、ごめんね慶太。私どうかしちゃった・・・もう問い詰めたりしないから・・・」 陽菜は笑顔でそう告げ、それ以降何も聞いてこなかった。 556 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 21 35 ID DUthe+ZN 「遅いっ!!」 今は日曜日の午前9時50分。理不尽すぎる。 「彼女との待ち合わせが10時なら9時半に来なさいよ!」 それは待ち合わせ場所が家以外の場合だろ?家の場合は早く行きすぎたら逆に迷惑だろ。 しかし反発したところで僕が負ける事は明白である。 でもちょっとくらい嫌味をいってもいいよな? 「いや~朝から恭子ちゃんにひっつかれちゃってさ~」 「っっ!!」 (あのクソガキまた泊りやがったのか!それになんで慶太は私以外の女を家に泊めるんだ!?今度浮気したら・・・) ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!嘘です!!もう言いません!! なんとかビンタ2発で許してもらった。 「グズッ・・・ところで占いは何時に予約したの?」 ここからの移動時間を考えて11時前後だろうけど。 「5時」 「はぁ!?なんで5時に予約したんだよ!!今から7時間なにすんだよ!!」 「そ、それは・・・そ、それを考えるのが彼氏ってもんでしょ!?」 (今日は一日中慶太といたいから遅めに予約したに決まってるじゃないっっ!!なんでわかってくれないのよっっ!!) 僕は一番大事なことを忘れていた。岡田は僕のことが好きなのだ。 好きな人とずっと一緒にいたいと思うのは当たり前のことだ。 「・・・しかたないな。んじゃあ映画でも見るか?」 「そ、それってデートっぽくない!?」 いまさら何をおっしゃられます?そのつもりで僕を誘ったんじゃないんですか? 「・・・俺はデートのつもりで来たんですけど?」 僕がそう言うと岡田は慌てて家の中に駆け込んだ。 「ち、ちょっとまってて!!」 (今すぐ化粧しなくちゃ!!服も新しいのに着替えて・・・あ、シャワーも!!) え?い、今からシャワーですと・・・? 結局、岡田が出てきたのは1時間後だった。その間僕はずぅぅぅっと玄関前で立ち尽くした。 でも僕はこれぽっちも怒りがわいてこなかった。 「お、おまたせ?・・・ごめん、怒ってる?」 「怒ってないよ。なら行こうか」 「うんっっ!!」 なぜなら岡田がものすごくかわいかったからだ。 街に来てから僕は思い知らされた。僕と岡田は不釣り合いだ。 二人で街を歩いているといろんな人の声が聴こえてきた。 (今の彼女めちゃかわいくなかったか!?) (なんであんなかわいい子とあんなさえない奴が一緒に歩いてんだ?) (すご~いモデルみたい~) 今の岡田ははっきり言って芸能人並みだ。 もともと顔のつくりやスタイルはよかったが、今日はうっすら化粧までしているのだ。 そしてなにより心から楽しんでいる表情をしているのが一番の要因だろう。。 (慶太との初デート楽しいな~) そんな岡田とは対照的に、今の僕の心の中は暗かった。 やっぱりもっと別の奴が岡田の彼氏役をやったほうがよかったんじゃ・・・ 557 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 22 19 ID DUthe+ZN 僕が一人で落ち込み始めると岡田が心配そうに僕の顔を覗き込んできた。 「どうしたの?」 (どうしよう・・・慶太は私とのデート楽しくないのかな・・・) ダメだ!!僕が暗い表情をしていたら岡田の気持ちを台無しにしてしまう!! 「あ、ごめん!!ちょっと考え事してた!映画何観よっか?」 「あ、えっとね・・・私見たいのがあるの!!」 岡田は僕が笑ったことに安堵したのか、僕の手を引いて映画館に入って行った。 「これ見ようよ!!」 そう言って岡田が指さした方向には、最近話題になっている恋愛映画の看板がある。 「これ一度見てみたかったんだ~!」 目を輝かせている岡田にその横のSFアクションが見たいなんて言えない。 「俺も気になっていたからそれにしようぜ」 「決定ーっ!!」 という事でその恋愛映画を見ることになった。 内容自体は思っていたよりも楽しいものだった。 しかし最後のシーンで主人公を取り合って女の人同士が罵り合っていたのが・・・他人ごとではない気がした。 「面白かったね!!」 「うん・・・そうだな・・・」 最後のシーン以外はね。 「早川は・・・もし早川のことが好きな女の子が二人いて・・・その二人が喧嘩したらどうする?」 なんてリアルな質問だろう。その答えは僕自身が一番知りたい。 「さぁ・・・どうするかな?」 「なら・・・それが喧嘩じゃなくて・・・殺し合いだったら・・・どうする?」 驚いた。まさか岡田の口からそんな言葉を聞くなんて。 (わからない・・・もし慶太と陽菜ちゃんが付き合ったら・・・私はどうするんだろ・・・) 岡田が本気で悩んでいた。 僕が陽菜のことが好きなのは変わらない。でもこのままでいいのだろうか? 岡田の問いかけに僕は何も答えることができなかった。 映画を見終わった後は少し深刻な雰囲気になったが、その後は楽しく時間が過ぎていった。 お昼を食べたときも、ウインドショッピング(お金がないんです)したときも会話は途切れていない。 陽菜以外の女の子とここまで話したのは初めてだ。 「次プリクラ撮ろ~!」 女の子と二人っきりのプリクラ。あれ?なんで僕はこんなにドキドキしているんだろう? プリクラ機に入った途端岡田も緊張し始めた。 「ど、どれにしようかな~?」 (うわーっ!!個室に慶太と二人っきりなんて緊張する~!!) そうやって僕たちは硬い表情のまま写真を撮られる羽目になった。 案の定出てきた写真はお世辞にも楽しそうとは言えない顔だ。 でもその写真を岡田は潤んだ目でずっと眺めていた。 (夢じゃないんだ・・・今日は慶太とデートしたんだ・・・) 「岡田・・・」 「あ、ゴメン。そろそろ占いにいこっか!って、今また岡田って呼んだー!!」 「ゆ、結衣さん・・・」 ニコニコしながら僕の手を引く岡田。もう片方の手にプリクラを貼った携帯を握りしめたまま。 そうして僕と岡田は占い屋に向かった。 558 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 23 17 ID DUthe+ZN 占い屋に入った僕たちは驚愕した。 「あれ!?慶太と結衣ちゃんだ~!!」 「っ!!なんでお前が結衣と!?」 店の待合室に陽菜と姉ちゃんがいたからだ。 「なんでって・・・それよりなんで二人が!?」 「実は今朝陽菜にここの占い一緒に行こ~ってせがまれてな」 「一回行ってみたかったんだ!!店の人に聴いたら4時半が空いてるからって!!」 陽菜が使った『きく』という単語がなぜか引っかかる。 「それよりなんで結衣とおまえが一緒にここに来るんだよ!?」 (まさかデートしてやがったのか!?) 姉ちゃんがキレる一歩手前だ。というか岡田もキレる一歩手前の顔をしている。Why? (慶太の奴~!!もしかして陽菜にしゃべったの!?最低っ!!) いや僕は全く、一言もしゃべってませんよ!? 「次のお客様どうぞ~」 そのとき店員が入場を催促してきた。そうだよな、早く入らないと迷惑だよな。 「・・・って言ってますから、陽菜か姉ちゃんかどうぞ?」 早く二人が占いを終えて出て行ってくれるのが唯一の希望だ。 「慶太が先に行って?」 陽菜がまさかの提案をした。 「そうだ、オメーが先に行け」 「バイバイ、早川」 姉ちゃんどころか岡田までも冷たい。そうとう怒っているようだ。僕はなにも言ってないのに。 「・・・行ってきます」 なんか本当に僕の人生を占ってほしくなった。 「ふ~む・・・君の恋愛運はいいですな」 「・・・本当ですか?」 なら最近修羅場が多いのはなぜ? 「どうやら近々好きな子と両想いになれそうですぞ?」 「ま、まじっすか~!!」 や、やったぜ!!あんたは最高の占い師だ!! 「本当じゃ」 (ま、こう言っとけば、こいつもわしの占いが良かったと宣伝してくれるだろう) ・・・・・・ この能力は聴きたくないことのほうが聴きとってしまうのだった。 「どうだった、ここの占い!?」 陽菜が興味津津の顔で聞いてくる。こんな陽菜を地獄に突き落とすことは僕にはできない。 「ど、どうかな~?」 ごめんなさい陽菜さん。どうかどころか最低なインチキでした・・・ 559 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 24 23 ID DUthe+ZN 「ふ~む・・・あなたは現在前途多難な恋愛をしていますな?」 「!!そ、そのとうりだ・・・一体どうすればウチはそいつと結ばれんだ!?」 「愛しなさい!!その方を愛して愛して愛しつくしなさい!!さすればその方もあなたの気持ちに答える!!・・・かも」 「わかったぜじじいっ!!今以上に愛情を注げばいいんだな!!」 なんだろう?部屋から出てきた姉ちゃんが僕にすり寄ってくる。 「おい慶太、なんでも好きなもん買ってやるぜ?」 「・・・恐いのでいりません」 「なっ!!いらねぇだ・・・ゴホン・・・そんなこと言わずに~なんかいってよ~」 ちょっと占い師さん!?一体姉ちゃんに何て吹き込んだの!? 「・・・なんて言われたの姉ちゃん?」 「秘密~」 (慶太にもっと愛情を注げば慶太と結ばれるんだ!!) どうやらここの占い屋はガチでインチキらしい。 「あなたの恋はどうやら実らないようじゃな・・・」 「ふ~ん」 「でもこの香水を買えばきっと恋愛運が上昇してくるじゃろう!!」 (フフ・・・このバカ、いいカモだぜ・・・) 「聞いてもいい?バカって私のこと?いいカモって私のこと?」 「え?」 「あなたも大変ね~。愛人に貢ぐためにこんなバイトまでして」 「な!?」 (コイツ、わしの考えていることが分かるのか!?) 「そうだよ?ねぇこのことみんなにしゃべってもいい?」 「そ・・・それだけは・・・」 「なら次に入ってくる女の子にこう言って?あなたの思い人には今好きな子がいて、将来その人と結婚するからあなたはあきらめなさいっ て」 陽菜が笑顔で出てきた。 「ここの占いすごかったー!!超あたってたもん!!」 可哀そうな陽菜。あのインチキじじいにだませれたんだ。 でも何占ったのかな?僕との相性・・・とかだったら嬉しいな/// 「あ、あなたの思い人には今好きな子がいて、し、将来その人と結婚するからあなたはあきらめなさい・・・」 「ちょ、ちょっと待って!!もう一度占ってよ!!なにかの間違いかもしれないじゃない!!」 「あなたのためにこう言っているんです・・・あなたのライバルはあなたが思っている以上に・・・強敵です・・・」 「そんな・・・だからって・・・何かいい方法はないの!?」 「・・・あきらめなさい。それが一番です」 「・・・」 岡田が暗い表情で出てきた。 (そんな・・・慶太のことを諦めろって・・・他に方法はないって・・・) なんてこった。確かに僕は陽菜オンリーラブだけど、ここの占い師は自分の店のためにいいことしか言わないはずなのに。 岡田とは対照的にさっきから陽菜は満面の笑みだった。 560 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 24 57 ID DUthe+ZN 占い屋を出た僕たちはそのまま駅に向かった。 (占いはダメだったし、帰りも陽菜とお姉さんまでいるし・・・最悪・・・) 占いに行くまでは楽しそうだった岡田の元気がない。 なんとか元気をつけたいがいい言葉が思いつかない。 肝心な時にダメだな僕は・・・ 駅について時刻表を見ると、あと数分で電車が来るようだった。 「お、あとちょっとじゃねぇか」 (帰ったら今日のことをとっちめてやろう!!) 姉ちゃんの心の声に突っ込みを入れる気が起こらない。 「本当だ~運が良かったね!」 陽菜の笑顔を見ても嬉しくならない。 今は岡田のことで頭がいっぱいなのだ。一体どうすれば・・・ 僕がなにも話さないことが気に食わないのか陽菜が顔をしかめる。 「もぅ慶太も結衣ちゃんも占いでなんて言われたか知らないけど落ち込みすぎ!占いなんて当たらぬも八卦だよ!」 場の雰囲気を良くしようと陽菜が励ましてくれた。 「ありがとう陽菜。そうだよな、占いなんて適当だもんな!」 この言葉は岡田に対して言ったものだ。そんな簡単に人の未来なんてわかるわけがないだろ。 「ありがと、陽菜ちゃん。それにあのじいさん、なんかうさんくさかったからね」 そう言って岡田は微笑んだ。 多分僕だけだろう。岡田がさっきからずっと泣いているのに気づいているのは。 電車が来たところで、僕たちは話を中断して乗り込む。 乗り込んだのはいいのだが、あまりの混雑によって僕たちは離ればなれになった。 「あっ・・・」 岡田の声が漏れる。 当然だろう。なんせ無意識に岡田の腕を掴んでしまったのだから。 「・・・離れるなよ」 「・・・うん」 陽菜や姉ちゃんとは離れてしまったが、こうして岡田は僕のそばにいた。 「・・・どうして私の腕をつかんだの?」 (掴むんなら陽菜の腕でしょ・・・私なんかよりそっちのほうを掴めばよかったのに・・・) 電車が動き出してから岡田が僕にしか聞こえないような声でつぶやいた。 「・・・わからない」 「・・・そう」 その言葉を最後に僕たちは黙りこんでしまった。 (どうせ陽菜に取られるなら・・・せめて今だけは・・・) しかし岡田のわずかな願いは数分間で終わりを告げる。 「次は○○駅~○○駅~」 どうやら僕が降りる駅に着くようだ。 「・・・今日はありがとう・・・また明日ね!」 (・・・もうちょっとだけ・・・一緒にいたかったな・・・) 岡田の声を聴いた僕は握っていた手に力を込めた。 陽菜と姉ちゃんを見る。二人とも今日は先に帰ってくれ。 「送ってく」 「え・・・でも・・・」 「家まで送ってく」 そう言って僕は電車を降りなかった。 561 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 27 53 ID DUthe+ZN 2つ向こうの駅で降りた僕たちは岡田の家に向かっている。 「でもまさかあんたから送っていくなんて言葉が出るとわね~」 岡田は電車を降りた後、こうして話しかけてくるぐらい元気を取り戻していた。 (せっかくの慶太とのデートだもん!最後くらいは楽しまないと!) そうやって楽しく歩いていると、ふと考えてしまうことがあった。 「そういえば・・・なんで俺には下の名前で呼ぶことを強制するのにそっちは呼ばないんだ?」 僕の質問に岡田の顔が曇る。 「そ、それは・・・」 (だってもしそんなことしたら本当に諦められなくなる!慶太の本当の彼女に・・・無理だけどなりたいと思ってしまうじゃない!) やってしまった。僕はバカだ。よりにもよってこれ以上岡田を悲しませることを聞いてしまった。 「ど、どうしてかな~?」 (私だって呼びたい!慶太って呼びたい!慶太の本当の彼女になりたいよぉ!!) 岡田の気持ちに応えてあげたい。けど答えられない。 そんなジレンマが僕の心に渦巻いている。 しばらくの沈黙後、岡田がポツリと話し始めた。 「・・・私ね、本当に好きな人がいるの。自分でも驚くくらいその人が好きなの」 僕はその人を知っている。それに岡田がその人をどれだけ好きかも。 「でもね?その人には好きな人がいるんだって。だから私、最後の望みをかけて今日占いをしてもらったの」 その結果も知っている。 「・・・ダメだって・・・諦めたほうがいいんだって・・・」 (そうだよね・・・慶太は7年も陽菜のことが好きって言ってたもんね・・・もともと私なんかが入り込む隙間なんてなかったもんね) もういい。もういいから。 「だから私その人のこと諦める!!・・・正直つらいけど・・・諦める事にした!!」 (これ以上頑張っても慶太に迷惑をかけるだけだから・・・) もういいっていってるだろ!! 「もしその人と付き合うことができたなら、その人のことを名前で呼びたかったの・・・これが早川の名前を呼ばなかった理由っ!!」 (これって告白かな・・・諦めたはずなのに・・・なにやってるんだろ私・・・) 「もういいからっ!!」 僕の大声に岡田がビクッと体を震わせた。 「もういいよ・・・もうわかったから・・・」 「・・・」 僕の言葉に岡田は頭を下げた。多分・・・泣いているのだろう。 「・・・一つ聞いてもいい?」 「・・・何?」 「そいつのこと・・・なんでそんなに好きなの?」 実は僕にもわからない。僕の能力も万能ではないのだ。 「・・・なんでかな?私にもよくわからない・・・」 「・・・そっか」 「気づいたら好きになってた。だけど・・・」 そこで岡田は顔をあげた。やっぱり涙を流していたが・・・笑っていた。 「その人は唯一私のことを信じてくれたの。誰も信じてくれなかった私を。そのときは・・・うれしかったなぁ~!!」 そう言って岡田は今日一番の笑顔を見せてくれた。 562 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 28 42 ID DUthe+ZN 「そうだ!そこの占い屋さんに占ってもらおうぜ!」 岡田と歩いていると暗い路地裏に占いと書かれた立て札を見つけた。 「でも・・・」 先ほどの悪い占いがまだ尾をひいているのか岡田が渋る。 「いいからいいから!」 しかし気にしても仕方ないと思い僕は強引に岡田を連れていった。 「あの占っていただけませんか?」 僕の言葉に占い屋さんは何も返さずタロットカードを机に並べ始めた。 「・・・あなたの恋ははっきり言って成功する確率が低いようね」 占い師が岡田に向かって開口一番にそう言った。 あれ?僕たちは一言も恋愛運を占ってほしいなんて言ってないぞ? 「・・・そうですか」 マズい。岡田が再び落ち込み始めた。 「・・・12月です。12月の行動次第であなたの恋愛運がガラッと変わります」 「どういうことですか?」 「あなたには今現在強力なライバルがいますね?」 「ハ、ハイ!!その通りです!!」 「今はそのライバルの方が恋愛運が強いです。しかし12月の行動次第ではあなたとその方の運気が逆転します。すなわち、あなた次第で思 い人はあなたのことが好きになるようです」 な、なんと!? 「ほ、本当ですかっ!?」 岡田が占い屋さんの肩をつかんだ。失礼だぞ、岡田。 「えぇ、そうでています」 「あ、ありがとうござい゛ま゛ず~!!」 (やったー!!まだあきらめなくてもいいんだ!!まだ慶太のことを好きでいてもいいんだ!!) 岡田はそう言って泣き始めた。まったく、僕よりいい男はいっぱいいるのに。 「・・・あなたの方は気をつけなさい」 占い屋さんが唐突に話しかけてきた。 「俺ですか?」 「ここまではっきりと見えた人は初めてです」 な、なんだか恐いな・・・ 「あなたは近い将来、究極の選択をせがまれるでしょう」 「きゅ、究極の選択!?」 「それも一つではありません。少なくとも4回は訪れるでしょう」 4回も!? 「一つでも間違えれば・・・最悪の結果を招くかもしれません」 最悪の結果?え?・・・じ、冗談ですよね? 「良く考えて答えを出しなさい。とくに最後の2つは・・・」 そう言って占い屋さんはカードをしまいどこかに出かけた。ってあれ?お金は? 「なんだか不思議な人だったね・・・それだけに本当に未来が見える人だったりして」 やめてくれ!僕は4回中1回でも間違えたら死ぬみたいなことを言われたんだぞ! でも僕はなぜか嬉しい気持ちになった。 岡田がやっと心から笑ってくれたからだ。
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フィアラール・ツヴァイ imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 [解説] 聖華暦576年より販売が開始されたフィアラールの2つ目のモデルで、4.5世代機兵に相当する。 フィアラール・アインスと同型の素体型をベースとしており、その見た目は酷似している。 主な変更点としてはバーニアが実装され、簡易的ではあるものの、自力での離陸が可能となったことが挙げられる。 バーニアと液体エーテル量の制約から、実用可能な滑空の距離に制限はあるものの、母艦や拠点を中心とした滑空による偵察が可能となった。 この偵察能力の高さは都市同盟軍からも注目され、量産可能な獣翼機としては初めて軍用機として正式採用されることになる。 [関係機体] 獣翼機フィアラール・アインス 獣翼機フィアラール・ドライ 獣翼機フィアラール・フィーア 獣翼機フィアラール・フェンフ なお、フィアラールシリーズ全体については、「フィアラール」の項目を参照のこと。
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◆アンフェア◆メニュー◆ 公式サイト内で映画告知スタート! 映画タイトル : 『アンフェア・ザ・ムービー 最期の作戦―――オペレーションZ』(仮) 監督 : 小林義則 脚本:佐藤嗣麻子 ←脚本家続投決定! http //www.ktv.co.jp/unfair/movie.html ↓原作本 続編 こっちの安藤は生きている・・・ ↓DVD-BOX ◆最終回前のコンテンツ 謎・謎・謎←ラス前 トリビア(小ネタ系) ↓原作本。 ◆最終回以降のコンテンツ もやっと解決場←ラス後 SP・続編予想 ◆アンフェア掲示板 ↓主題歌 伊藤由奈=Faith ↓挿入歌デスティニーズ・チャイルド=サヴァイヴァー
https://w.atwiki.jp/rdr2jp/pages/1165.html
imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 概要 名前:ボー・グレイ 国籍:アメリカ 性別:男性 所属:グレイ一家 家族:グレイ一族 職業:? 声の担当:Bjorn Thorstad 所有武器:? 所有馬:Overoという名のAmerican Paint バックグラウンド ペネロペブレイスウェイトと恋に落ちてしまうが、グレイ一族はそれを許さずマチルダとの結婚をさせようとする。 トリビア Beauはフランス語でハンサムという意味。本名のBeauregardはフランス語で美しい視線という意味。 モデルはロミオとジュリエット。モデルの話は悲しい話だがこの二人は結ばれる予定。 ギャラリー
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ウォーレリア民主公国出身のレーシングドライバー。 わずか6歳でレーシングカートを始め、驚異的な早さでキャリアのステップアップを果たす。 わずか16歳という若さでF1のリザーブドライバーとなり、2025年F1第7戦のレラントンフGPで当時のセカンドドライバーの負傷による衝撃的なF1史上最年少デビュー、同グランプリで予選PP、決勝ポールトゥフィニッシュ、ファステストラップをマークし、デビュー戦でいきなりハットトリックを成し遂げた『100年に一度の大天才』の異名を持っている。 デビューイヤーの2025年シーズンで6勝を飾り、いきなりタイトル争いに食い込んだりと、新人で、それも経験が無いにもかかわらず、ベテラン以上の豪快な走りを披露し、初年度でいきなりドライバーズランク3位を獲得、文句なしの2025F1ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く。 プロフィール 名前:ソラム・グラトリード(Sorums Gratrido) 年齢:16 生年月日:2009年2月17日 性別:男 国籍:ウォーレリア エピソード レーシングキャリア 2015年:レーシングカートからレーサーデビュー(6歳) 2020年:エストバニアF3デビュー、ドライバーズランク5位(11歳) 2022年:エストバニアF3参戦、ドライバーズタイトル獲得(13歳) 2023年:GP2最年少デビュー(14歳) 2025年:マドックスのリザーブドライバーとしてF1デビュー、第7戦・レラントンフGPで、負傷したA.グラインシンガーの代役で史上最年少デビュー、初参戦で初勝利&ハットトリック達成、ドライバーズランク3位(16歳) トリビア F1を初めてドライブした時に放った感想は「大したことない」 父親はFIAの副会長、ラテナル・グラトリード(Rathenal Gratrido)氏である F1マシンのドライビングスキルはコンピュータゲームで学んだ ナイトレースでは滅法速いという事もあり、某コメンテーターから『エランファルム発、深夜の超音速戦闘機』という二つ名で呼ばれた F1ドライバーとしては異例な、無類のインドア派で、元々は文系の学校に進学する予定だった
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<製品の基本情報> メーカー:BOSS 発売日: 生産中止日: 発売時プライス: <製品の特徴> ジャンル:オーバードライブ コントロールLevel(CRUNCH・LEAD) Tone(CRUNCH・LEAD) Drive(CRUNCH・LEAD) MODE(CRUNCH⇔LEAD/LEAD/CRUNCH(REMOTE)) 2軸コントロールにより、クランチとリードそれぞれの音作り、切り替えが可能。エクスプレッションペダルにより、外部コントロールも可能。 <製品の変更履歴> <この製品を使うミュージシャン> <この製品を好きな人の意見> 名前 コメント <この製品を好まない人の意見> 名前 コメント <トリビア> <外部リンク> trackback
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二式水上戦闘機 表示名 a6m2n アイテムID 28855 耐久 140 カテゴリ 水上戦闘機 ナイトビジョン 無し フレア 無し フロート 有り 最大速度 0.91 乗員数 1 武装 7.7mm機銃 20mm機関砲 レシピ 鉄ブロック×5 紙×2 薄灰色の染料×1 ボート×1 特徴 日本海軍で設計・使用された水上戦闘機。プロペラを使ったレシプロ機のため、速度面はジェット機に劣る 武装は7.7mm機銃と20mm機関砲のみで、現代軍用機のように誘導可能なミサイルなどが一切ない。 またレーダーも取り付けられていないため、目視での戦闘を行う事になっている。 水上機のため、着水しても沈まない。 実際に存在はするが、MOD自体に零式艦上戦闘機21型があるため、拡張パックでのリリースとなっている。 配布場所Downloads マインクラフト非公式フォラーム MCヘリコプターMOD拡張パックトピック 製作者 ロリコンしいたけ&超蔟【999計画】 コメント 名前 コメント